黒子(ほくろ) 皮膚科医が黒子(ほくろ)とよんでいるのは、単純性黒子といって、表皮のメラニン色素の増加とメラノサイトの増殖です。

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主な皮膚疾患

ホクロ

黒子(ほくろ)

皮膚科医が黒子(ほくろ)とよんでいるのは、単純性黒子といって、表皮のメラニン色素の増加とメラノサイトの増殖です。

ホクロの除去

ホクロの除去はさまざまな方法があり、
『メスでくり抜く方法』、
『メスで切除し縫縮する方法』、
『炭酸ガスレーザーによってくり抜く方法』、
『炭酸ガスレーザーによって数回に分けて手術する方法』、
『Qスイッチルビーレーザーによって色を抜くする方法』があります。
場所やホクロの深さ・形により、どの方法が適するかが違います。

※悪性腫瘍(ホクロの癌など)が疑われるときは、切り取ったホクロは基本的に顕微鏡検査(病理検査)を行ないます。

悪性黒色腫(メラノーマ)

メラノサイトからでる皮膚の腫瘍の中で、悪性で進行が早く致命的になることが多い腫瘍です。「ほくろ」をいじったり、紫外線など外的刺激で発生が促進されると言われていますが・・米国の有名な病理学者、アッカーマンは悪性はどんなに小さくてもはじめから悪性で、良性のものが途中で悪性になることは無いといっています。発生率は、かなり低く5万人に1人位と言われています。日本人は、足底からの発生が多いとされています。黒色の腫瘍と思われがちですが、色素を持たない白色のものもありますし、黒色に白色が混じっていることもあります。潰瘍・出血を伴うこともあります。心配な人は専門家に相談しましょう。

足の裏の黒い黒子

日本人には足の裏の黒い黒子から悪性黒色腫が発生しやすいといわれています。
日本人の足底の黒色斑はしばしばみられます(8%程度)が、悪性黒色腫の頻度は5万分の1程度といわれ、そう多いものではありません。
心配なのは、悪性か良性かの区別ですが、良性のものは大きさも7mmくらいまでで、形も楕円形7mmを超えるものについては、切除して組織検査をするのが望ましいと思います。
また、爪の色素線条は幅6mm以上で濃淡が目立つようなものは試験切除して悪性か良性かを判断するのが望ましいと考えられます。
それ以下のものについては経過観察し、大きさが前述を超えたら、切除するというのが、一般的な考えかたです。