白癬菌(はくせんきん)という真菌(カビ)が皮膚に付着し、
足に感染すれば、水虫(足白癬)、
身体にできればたむし(体部白癬、股部白癬、顔面白癬)、
頭にできればしらくも(頭部白癬)といいますが、同じものです。
日常的に白癬菌の付着は起こっていますが、全ての人が感染するわけではありません。
白癬菌の出す酵素が、角層のケラチンを溶かして定着しますが、
大抵の場合は入浴や、シャワーなどで白癬菌が洗い落とされることが多く、水虫にならないことが多いのです。
水虫に似た症状の皮膚病は沢山あります。
水虫(真菌症)の疑いがあれば、顕微鏡検査によって真菌検査を行います。
真菌検査は、ハサミ、メス、ピンセットなどで、病変部を少量とり、顕微鏡で菌を見つけます。
水虫は、痒いというイメージが強いので、痒くなければ水虫ではない、あるいは、 痒くなくなったら治ったと、治療をやめる方がいます。
完治せず感染源を持ち続けていると、水虫にとって環境が整うと再発したり、他の場所にたむしができることがあります。
最近は良い薬もできています。根気が大切です。
当院は、院内処方でお薬の用い方を説明しています。正しくお薬を続けて根治してください。
また、家族への感染を防ぐためにも、水虫が定着する環境を作らないことが大切です。
健康サンダル・ブーツ・湿ったままのバスマット水虫にとって最適な環境が、たくさんあります。
また、犬や猫から移ったたむしはヒトのものより、症状が激しくなることが多いです。 その場合はペットも一緒に治しましょう。